Apple watchで心電図の測定ができるようになったらしいけど何が良くて何ができるんだろう???
2018年からアメリカなどの国では既に実装されていた、Apple watchによる「心電図(ECG)アプリケーション」および「不規則な心拍の通知機能」が、日本でもついに使用可能になった。
この記事ではApple watchの新機能について解説する。Apple watchはもはやiPhoneのリモコンなどと揶揄される存在ではなく医療機器にまで進化を遂げた。
- 「心電図アプリケーション」の概要
- 「不規則な心拍の通知機能」の概要
- この機能を使った方が良い人
- もし体の不調がわかったら何科を受診すればいいか
- 対応機種
目次
Apple watchの「心電図(ECG)アプリケーション」とは?
「心電図(ECG)アプリケーション」はApple Watch Series 4/5/6の裏蓋にあるクリスタルとDigital Crownに組み込まれている電極を用いて、第I誘導心電図に類似した心電図を記録することを可能にするというアプリだ。
記録にかかる時間は30秒で、心拍リズムは心房細動、洞調律、低心拍数、高心拍数、判定不能のいずれかに分類される。
アプリケーションを通した記録のうち、分類・注意が必要な症状については、iPhoneのヘルスケアアプリケーションに保存され、結果のPDFを医師と共有することも可能である。
医師と結果を共有できるなんてまるで医療器具のようだなと思っていたら、「心電図(ECG)アプリケーション」および「不規則な心拍の通知機能」は日本の管理医療機器(家庭用心電計プログラム)および管理医療機器(家庭用心拍数モニタプログラム)として厚生労働大臣から承認を受けているとのこと。
国の認証も受領済みなんだね、むしろ今まで認証取れなかったから使えなかったのか
そもそも心電図ってなに?
心臓は血液を全身にまわすポンプの役割をになっている。そのポンプは電気信号で動いている。その心臓の電気信号を測定しているものが心電図である。
Apple watchでもそんな心臓の電気刺激が測定できるなんてすごい、指先まで心臓の電気信号が届いてるってことか
心電図でわかることとは?
医療で使われる心電図は不整脈・虚血性心疾患・狭心症・心筋梗塞・心肥大・心筋症・心不全・心房細動などの病気を発見することができる。
Apple watchの機能では特に不整脈に最も多い心房細動(AFib)の兆候を検知する役に立つものとされている。
正常な状態では1分間に60~100回、規則正しく電気信号が送られる。
一方、心房細動では、心房がおおよそ1分間に400~600回も不規則に動いてしまう。
Appleによると治療をせずに放置すると、世界で2番目に多い死因である脳卒中につながるおそれがあるとのこと。
Apple watchの「不規則な心拍の通知機能」とは?「心電図アプリケーション」との棲み分けは?
「不規則な心拍の通知機能」はバックグラウンドでユーザーの心拍リズムを時折チェックする。心房細動の兆候がある不規則な心拍リズムを検知すると、ユーザーに通知するという機能だ。最低65分以上の時間をかけ、5回の心拍リズムのチェックを行うとのこと。
こちらも心房細動に関するものだ。おそらく「心電図(ECG)アプリケーション」との棲み分けはこうだ。
「不規則な心拍の通知機能」で心房細動の兆候があると通知が出た時に「心電図(ECG)アプリケーション」で心電図を測定する。
心電図なんてしょっちゅう測定するものでもないし、最初の2・3回で飽きると思う。しかし「不規則な心拍の通知機能」はバックグラウンドで常に心拍リズムを測定してくれているので、ここで異常が通知されたら心電図を測定してねという感じなのだろう。
実際私はそうすると思う。おそらく肝になる機能は「不規則な心拍の通知機能」だ。これが何回か出るようなら病院に行けばいい話だからだ。心電図をとっても医者に見せることはできるが、どうせ病院でとりなおしだ。
Apple watchの「心電図アプリケーション」「不規則な心拍の通知機能」を使った方がいい人は?
個人的にはみんな使った方がいいと思う。不整脈なんて機械を使わないと測定できないし、自分でわからないからだ。(よほど鋭い人なら脈を触ってわかるかも)それに現在日本には心房細動を患っている人が合計で170万人のいるらしい。明日は我が身だ。
また以下は心臓にストレスがかかる原因となるため不整脈(心房細動)を引き起こしやすいとのこと。
- 「加齢」
- 「高血圧、心臓病」
- 「飲酒」
心房細動になり放置して重大な欠陥となって見つかってからでは遅いので、予兆を感知する仕組みが重要と思う。Apple watchをつけているから安全とは言わないけど、自分の体に対してアンテナを張って意識することが大事だ。
もしApple watchの機能で不整脈が見つかったら?
もし不整脈が見つかった場合は、循環器科もしくは不整脈を診てくれる内科の受診が必要となる。近所の病院のあたりづけだけでも前もってしておけば心の余裕を得られる。
病気に関してはいざという時、何科を受ければいいんだろう?と言う不安は誰しもあるはずなので気がついた時にチェックする習慣があるといいのかもしれない。
Apple watchの心電図機能、対応機種は?SEは使えない?
対応機種は以下の通り。昨年でたばかりのSEが対応してなかったのは意外。
機種 | 心電図アプリケーション | 不規則な心拍数の通知機能 |
series1 | × | × |
series2 | × | × |
series3 | × | ◯ |
series4 | ◯ | ◯ |
series5 | ◯ | ◯ |
SE | × | ◯ |
series6 | ◯ | ◯ |
この対応表を見るとseries1、2のユーザーはそろそろ替え時なのかもしれない。私もseries2からseries6に買い替えてQOLが上がったのでこれを機に買い替え検討はオススメである。
【快適すぎ】Apple watch series6へseries2から変更した感想。series2のイライラは解消された。 【便利機能紹介】Apple watchは買うべき?4年間使った感想。iPhoneを取り出すイライラは解消される。 集中力がなくて人生オワタ\(^o^)/となる前に取り入れたい習慣『瞑想・マインドフルネス』【Apple watch活用術】ただ先ほど言った通り心電図が取れるよりも不整脈を感知することが大事なので、series3やSEのユーザーは心電図のために急いで買い替える必要はないと私は考える。「不規則な心拍の通知機能」だけで一般人は十分な機能であると思う。
そう考えると今から買うのであればSEがコスパに優れて良いと思う。ただし常時点灯機能がないため、常時点灯が欲しい人はseries5か6をオススメする。
Apple watchで不整脈を感知しよう
もう既にApple watchでの「心電図アプリケーション」「不規則な心拍の通知機能」は日本でも使用できる。
ただしApple watchはwatch OS7.3にiPhoneはiOS14.4にアップデートが必要なので機能を使いたい人はアップデートしよう。
更新するとApple watchには心電図のアプリが、iPhoneには「ヘルスケア」アプリに「心臓」の項目が追加される。
また心電図アプリケーション」「不規則な心拍の通知機能」は使用前にiPhoneで初期設定が必要なのでOS更新したけど使えない!と私みたいに慌てないようにしましょう。